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「キミか。フェアリー・ブリッジは……失礼。僕はシシ。彼女はモニカだよ」
「よろしく。ところで謝るって、どういうこと?」
シャミーが聞くと、モニカは深呼吸をして話し始めました。
「あのね、今日、森の外へ行っていたの。でも、妖精だと目立つから、隠れていたときに見た女の子の姿に変身して遊んでいたの。帰ろうとしたら、アナタが声をかけてきて、慌てて逃げてきてしまった……。まさかアナタが追いかけてくるなんて思っていなかったから、白樺に飛び込んで、すぐさま変身を解いたの。で、アナタをココに連れてきてしまった。本当にごめんなさい」
「ううん、謝らなくていいよ、モニカ。私、ココに来ることができてラッキーって思っているんだ」
シャミーは、心底そう思っていました。モニカがアロマに変身して妖精の森に飛び込んでくれたおかげで、フェアリー・ブリッジだということが分かったし、何より、妖精に出会えたのです。
シャミーの言葉を聞いたモニカは、ホッとしたように微笑みました。
「ありがとう、シャミー」
「ところで、モニカはビーズを作っているわよね」
突然、シャムが聞きました。
「え、そうだけど……」
モニカがもじもじと答えると、シャムが続けます。
「そのビーズで、シャミーにブレスレットを作ってあげたら?」
「「えっ!」」
シャミーとモニカの声が重なります。
「作れるの?」
「うん……シャミーの好みに合うかわからないんだけれど……」
またモニカがもじもじとし始めます。すると、ミコとシシとユニーも声を揃えて言いました。
「「「モニカのビーズは素晴らしいよ!」」」
そして、一人ずつ好きになビーズのことを話し始めました。
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