3.モニカのビーズ

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 モニカを待つ間、シャミーはシャムたちと話していました。 「ねえシャム。アナタもモニカのビーズを持っているの?」 「うん。たくさんあるよ」 「見たい!」  シャミーがお願いすると、シャムは細い、木でできた真っ直ぐな棒を取り出し、ブツブツとなにかを唱えました。  すると、ポンっ軽い音がして、淡い光に包まれた丸いものたちが空中に浮かび上がりました。シャムはそれらを一つずつつまむように集めると、座っていたハンモックにそっと乗せました。  シャミーは、ライオンに『お手』をされたときよりも驚きました。 (今、魔法を使った!) 「シャムすごい!今の魔法でしょう?」 「うん。『取り寄せの魔法』。そして、これは私の杖」  シャムは、はにかんで笑いました。  シャムが魔法で取り寄せたのは、キラキラとしたブローチやらイヤリングやらネックレスやらで、それぞれが宝石のように輝いていました。 「わあ、きれい」 「でしょう?」  そんな話をしていると、モニカが白い小箱を持ってやってきました。見ると、ベビーブルーの細いリボンが丁寧にかけられています。 「さあ、開けてみて!」  モニカから手渡された箱は、近くで見るともっときれいでした。 「箱には魔法がかかっていてね。キラキラしていて素敵でしょう?」  リボンをするりとほどき、箱を開けると、輝くブレスレットが収まっていました。
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