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僕の名前は『優心(ゆうしん)』、東京の大学を卒業後、実家のある静岡県静岡市に帰省して静岡市内の自動車製造会社に就職した27歳の平凡な会社員だ。
彼女がいない僕は、毎日が同じことの繰り返しで刺激がなく、何か面白いことはないかと常々思っていた。
そんなある日、会社の仕事を終えて自宅に帰ってからインターネットを徘徊していると面白い記事を見つけた。
その記事というのは、富士山の青木ヶ原の樹海の中にある洞窟の奥深くに水晶玉があり、この水晶玉は真実を映し出すという記事だった。
富士山周辺の青木ヶ原の樹海には、数多くの洞窟があるが、この洞窟の1つに氷穴があり、この氷穴はとても寒く奥深くまで続いているという。
この洞窟の一番奥に水晶玉があるが、この水晶玉を目にした人物はいないと書かれていた。
僕はこの記事にとても興味を持って、いつかこの水晶玉を手にしてみたいという強い欲求に駆られ、会社が休みの週末土曜日に富士山の青木ヶ原の樹海に行くことにした。
週末土曜日当日、僕は車で富士山の青木ヶ原の樹海に向かった。
青木ヶ原の樹海入口に到着し駐車場に車を置いて、ここからは歩くことになる。
僕はあらかじめ調べておいた地図を頼りに水晶玉があるとされる洞窟に向かった。
その洞窟は青木ヶ原の樹海の奥地にあるようで、1時間ほど歩いた所で洞窟の入り口を発見した。
その洞窟の入り口には、
『危険、立ち入り禁止』
と書かれていたが、せっかくここまで来たのだから引き返すつもりはなく僕は洞窟に入っていった。
洞窟に入ると奥はだいぶ暗くなっていて、僕は持ってきた懐中電灯を頼りに奥へ奥へと入っていった。
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