真実を映し出す水晶玉

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唯織さんが焼酎の水割りを2つ作って、唯織さんと僕は乾杯した。 「お客様は、何とお呼びすればいいですか?」 と唯織さんから聞かれた僕は、 「優心です。」 と答えた。 少しすると店の奥から着物姿の女性が現れて、 「いらっしゃいませ!  ママの恵子と申します。」 と挨拶してくれた。 他にお客様がいなかったので、僕はママさんにも、 「よろしければ飲んでください。」 とお酒をすすめるとママさんは、 「ありがとうございます。  一緒にいただきます。」 と言ってコップをもう1つ持ってくると、唯織さんが水割りを作ってママさんに渡していた。 3人で乾杯するとママさんが僕の仕事のことを聞いてきたので、市内の自動車製造会社に勤めていることを話した。 しばらくすると別のお客様が入ってきたので唯織さんが対応して、ママさんは僕の席で話をしてくれた。
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