オオカミの学校

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「それではみなさん、これらの話しを聞いて、今後どのようにしようと思いましたか?」 「はい、先生」 先生は沢山の手が上がっている中で、ひときわ大きな声でまっすぐに手を挙げているノワールくんを指名しました。 「それではノワールくん」 「はい。しっかりと噛んで食べることが大切だと思いました」 「そうですね。ノワールくんはフランス出身だから、だからまずしっかりと噛むことが大切だということをよく知ってますね。いいですかみなさん、しっかり噛まずに飲み込んでしまうと、その場から動けなくなる危険性があります。だからしっかり噛みましょう。他にありますか?」 「はい!」 「はい、シュバルツくん」 「一度にたくさん食べないことです」 「そうです。必要以上にたくさん食べる必要はありませんよ。一度に6つも食べるなんて言語道断です。そんなに食べると動けなくなることは、だれでもすぐに分かりますね。それに食べ過ぎると眠たくなりますから、大変危険です。カーマインくん、ほかには?」 「はい。寄り道しないことです」 「そうですね。さすがイギリス生まれのカーマイン君、寄り道をせずにすぐに食べることの大切さをよく知っています。他にはないですか?」 「無理をしないことです」 「うん。そうね。無理をしないこと。それも大切です。無理なことは無理なことであきらめましょう。吹いても叩いても無理な場合は、待っていれば、きっとチャンスは巡ってきます」 「沢山でましたね。他に意見がある子はいますか?」 「はい、先生」 「はい。ではアイロニーくん」
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