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それに対して芹奈は半信半疑だったが、言われた通りに一週間放置し、禁止令が解けてから最初に解いた問題を一ミスで乗り切った。
たまたまそうなっただけかもしれないけれど、それで気をよくした芹奈。
以降は安定して悪い点は取らなくなった。
そんな自らの経験を生かしてみようと思っていたが、今ののどかにそこまでする必要はなさそうだと判断したのである。
また同じようなことがあったら今度は試すかもしれない。
「とにかく安心したよ。昨日のことはしっかり反省してほしいけど、あんまり引きずらないようにしよう」
「わかりました。ありがとうございます!」
久しぶりに晴れやかなのどかの笑顔を見ることができて、今回の面談はお開きとなった。
特に何もしていないはずなのに、大きな仕事を果たしたような気分になる。
のどかと別れて、芹奈は自分の仕事に取りかかった。
次のチーム面談に向けて用意しておきたい資料があるから、その作成に励む。
今日は芹奈のチームの生徒は誰も授業がないこともあってか、自習に来たのはのどかだけだった。
おかげで作業が進んだのだが、やはりどこか物足りない気持ちにはなる。
それはのどかも同じだったのか、いつもより頻繁に休憩していたようにみえる。
お互いに人が少ないねと言い合って、静かな時間を過ごした。
大事な夏休みがもうすぐ終わる。
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