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「学校の先生にも言われたよ。大学受験は、模試の偏差値はおろか、内申点もほとんど関係ないって」
「そうなんだ! あぶなっ、内心稼ぎで文化祭実行委員やろうとしちゃったけど、友達にゆずってよかったわ」
「話を戻すけど、この●が小刻みにくるような受験のしかたはおすすめできないのね。だけど、そこを意識するあまり受けたい学校が受けられなくなるのも違うと思うから、お家の人としっかり相談してほしいの」
これも埼玉だけの特徴なのかもしれないけれど、親の意識は高校受験と大学受験で大きく異なるのである。
高校受験では、諸々の手続きをしてもらうことは言うまでもないけれど、確約を取りに行くための個別相談会に参加するなど、親の協力が欠かせない。
その反動なのか、大学受験は子どもにまかせっきりになる親が多い。
親の頃と仕組みがいろいろ変わっていることもあるだろうが、とにかく複雑だし、ひとりひとりで考えるべきことが異なるから、親としてもついていけないというのが本音だろう。
尚典の親みたいに、何もわからないと言ってくる人は少なくない。
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