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「そんなわけだから、これを九月の最初の面談までに書いておいて。それを見ながら話をして、毎月更新していく感じで、年末に完成させる予定」
「え、とりあえず今の希望を書けばいいんですよね?」
「最初はそれでいいよ。毎月ちょっとずつ変わるだろうから、こまめに話し合いをするようにしよう」
「芹奈さんがチェックしてくれるんですよね?」
「もちろん。方式が書けてなかったり、日程が間違ってたりする人が毎年続出するから、気になったところは私からどんどん声をかけるよ」
二学期の個別面談は、この出願校調査と知識事項のチェック、それと過去問の進行状況の確認が主な内容になる。
そんな予告をして、今日のチーム面談は終わりになった。
この用紙の運用が始まると、いよいよ今年も始まったか、という気持ちになる。
その分あっという間に時間が流れる気もするんだけど、芹奈も雅貴と同じで、どこかわくわくする思いはあった。
彼らはどんな受験になるんだろう。
すべてが思い通りに進むことはないんだろうけど、願わくは順調に、そして結果的にみんなが満足できる受験になりますようにと、心中で祈るようにして芹奈は教室を出た。
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