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「水津さんはいつでもいるんですか?」
「いい流れだね。そしたら、次の話に移ろうか」
今行われているこの集まりは、毎週月曜日に行われるチーム面談だ。
それとは別に、週に一回、個人面談を行う。
全体に向けた事務連絡や勉強の仕方など、全員に共通する内容の話をするチーム面談に対し、個人面談は生徒ひとりひとりの状況に沿って必要な話をする場となっている。
その内容は多岐にわたり、一週間の学習内容のチェックや復習作業などの勉強に関する話題を中心に、志望校についての相談や模試の振り返り、悩み相談や雑談など、メンタルケア的なことも行う。
この面談をすることが芹奈の主な仕事であり、こういう人をチューターと呼んでいる。
チューターは授業をすることはなく、担当する生徒の成績管理や面談の他には、事務仕事全般を務めたり、授業担当の先生と情報交換をしたりする。
「私は水曜と日曜以外はいるよ。だから、毎日誰かと面談をしていく予定」
チューター一人と高校三年生四人でひとつのチームを作るのが基本で、これによりチューターの週休二日が約束されている。
一年生と二年生の対応もあるので、つきっきりというわけにはいかないが、今年度の芹奈はここにいる四人と過ごす時間が長くなるはずだ。
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