SP缶助&白柴りんの出動日記

2/12
前へ
/12ページ
次へ
そんなりんちゃんに夏凛さんが 警察犬の訓練をさせると言ってきた。 「缶ちゃん近いうち、りんちゃんに 警察犬の訓練をさせようと思うの、そして りんに試験を受けさせて警察犬の資格を 取らせようと思ってる。 警察犬にするわけではないけど りんも缶ちゃん達と一緒にSPの仕事を させたいなと思ってね、訓練には私が 連れて行く、ねえ、いいと思わない? 手続きとかは、木戸刑事がやってくれるって言うから、りんにやらせてみようよ、絶対にいい線 行くと思うよ」 「そうですね、りんは賢いし自分の仕事を わかっていますからね...... やらせてみましょうか」 「よし!決まり!明日、早速木戸刑事に連絡するから」 「りんちゃん、これから頑張るんだよ、 缶ちゃんも頑張っているんだから、 あなたも負けない様にね」 夏凛さんがりんと同じ目線で言い聞かせると りんは「私やってみる」とでも言ってるかの様に 「わん!わん!」と2回吠えた。 僕もりんに負けていられない、 修行に専念して早く一人前にならないと もりもりと闘志が、湧いて来たのだった。 夏凛さんとベッドに入ると夜の闘志もモリモリ と湧いてくる僕だった。(一応新婚さんなので) ************************* りんちゃんが、僕達の寝ているベッドの上に 飛び乗って来た。りん恒例の目覚ましの ワン吠え、一回吠えて僕達が起きないと 二回、三回と吠える。散歩に連れてけと騒ぐ 夏凛さんが、りんに胴輪をつけ 散歩に連れて行く、りんの散歩は夏凛さんの仕事になった。トレーニングがてら僕が散歩に連れて行くと言ったのだが「身体を動かさないと太る」 と言って自分から志願したのだった。 夏凛さんとりんちゃんが散歩に行っている間に 僕が朝食を作ろうと厨房に行っても 「若旦那様は、お部屋でお待ちください 私達がお持ちしますので」と追い出される。 何とも高級ホテルにいるような感じで 僕にはいつまで経っても馴染めない。 現在、敷地内に僕達の新居を新築してくれている 会長のお爺様からのプレゼントだそうで、 僕にはプレゼントと言ったらおもちゃやケーキ しか思い浮かばないのに 新築の家がプレゼントというのだから 僕の考えの及ばぬ世界の人達と言うのが 改めてわかったのだった。 夏凛さんはそれが普通と思っているらしいが マジで僕にはついていけないところがあった。 夏凛さんと結婚して僕も呑辺家の一員に なったのだからそれなりにって それなりがどれだけなのかわからないでいる。 夏凛さんは超が何個も付くお嬢様と言うのが 改めてわかって来た今日この頃だった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加