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/(^o^)\
彼はお兄ちゃんの幼馴染のレオ君。
あたしの初恋の人っ!
お兄ちゃんと肩を並べるほど長身で、お兄ちゃんみたいな微妙じゃないまごうことなきイケメン!
レオ、なんてちょいDQNっぽい名前が似合っちゃうイケメン!
すごいのは一緒にいる隣のお兄ちゃんまで比較物じゃなくて雰囲気イケメンに見せてしまうの!
周りのポテンシャルまで上げるって何?神なの?!
優しくてかっこよくて、当然のごとく頭もいい。お兄ちゃんの高校だって進学校だけど、もっと上の高校も狙えたって聞いた。
しかもお父さんは大きな会社の社長さんで超ダンディ!まさにレオ君のパパってカンジ!
まあそんな人がモテないわけないし、あたしの中学までたまーに噂が聞こえてくるほどだから半端ないわけよ。
なのに本人はストイックに部活に励んで、テスト期間はこうして幼馴染の家でお勉強とか女の影皆無!
だからってあたしは初恋引きずって付きまとったりしないわよ。身の程ってものをちゃんとわきまえてる。チビで微妙なメガネ陰キャが釣り合う人ではないってね。
シンデレラストーリー?あほか。シンデレラはちゃんと美人でセレブなのよ!庶民ではないのよ!
あたしは幼馴染の妹ポジションで満足してるの。
なんたって、推しがスパダリに成長する過程がナマで間近で見れるんだから。
ああ、なんてご褒美!!!!
こんな刺激ってある?
シャーペンが削れるほどゴリゴリとコピー用紙に描きなぐるしかないあたしの迸るリビドー。
ああもうっ、創作意欲がとまんない~~~っ!
「なっちゃん」
パパ?!
「ノ、ノ、ノ、ノ、ノ、ノックくらいしてよ!」
「したよ」
「っ見るな~~~!!!!」
椅子から降りて床に散らばった落書き達をおなかの下に隠すんだけど、すでに何枚かはパパの手に。
カステラ食いながら見ないでよ!ていうかそのカステラあたしに持ってきたんじゃないの?!
「なっちゃん」
「あ、はい…」
「ちょっとパパの部屋においで」
オワタ。イロイロ・・・オワタ・・・。
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