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パパ大好き
とりあえず息を整える。
パパの部屋の隣はお兄ちゃんの部屋だ。
あたしの妄想はさておき、お兄ちゃんとレオ君って普段どんな会話してんだろ。
・・・・・・。
ほとんど何も話してない。
時々、そこは出題されそうとか、あの先生はどうとか聞こえる。クッソ真面目かよ。つまらん。まあ試験勉強するって言ってたし。
ふいにポケットのスマホから通知音が鳴ったので慌てて部屋に駆け込んだ。
『DKのくせに不健全だよね二人とも。せめて妹のパンツの話ぐらいすればいいのに』
パパのメッセージ。
・・・・・・。
パパまで盗み聞きしてんじゃねーよっ!!!ていうかあたしまでネタにすんな!パンツいうな!パパの遺伝子100%に何期待してんの?!じゃねーよ!お兄ちゃんとレオ君があたしのパンツの話してたらマジ引くよ!ドン引きだよ!!
再度通知音が。
『描き慣れてきたら新しいパソコンと液タブ買おうね♪』
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
わかったわよ!なってやるわよ、BL漫画家!お兄ちゃんがどうなろうと知るか!!
それで有名になって、インタービューで「パパのおかげでBL漫画家になれました」って意味深に言ってやる!!
あーもうっっっ、パパ大好き!クソがっ!!!!!
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