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禁断のから揚げ&マヨネーズ編・5
お湯が沸いたケトルから、インスタントコーヒーの粉を入れたマグカップにお湯を注ぐ。
本当はちゃんと豆からドリップしたやつの方が当然美味しいし好きだけど、生憎コーヒー豆を切らしているので今日はこれで我慢。
インスタントでも結構美味しいし。
クリームパンを一口かじる。
ここのクリームパンは手のひらサイズで小さめだけど、皮が白くて薄くって、クリームたっぷりで一口だけでクリームにたどりつく。
カスタードだけじゃなくて半分はホイップクリームであんまり重く感じない。
口いっぱいに広がるふわふわクリームを堪能してからブラックコーヒーでクリームのコクと甘みを流すと最高のマリアージュに思わず「ん~~~~」と声が出てしまう。
私は今、きっと最高にだらしがない顔になっている。
二口目、三口目も軽々進む。
甘すぎず、しつこくないクリームはいくらでもいけてしまう。でも悲しいかな手のひらサイズのパンは、三口も食べてしまうともう半分も残っていない。
こういう時、切なくなってしまう。
美味しいものを食べている間は幸せなのに、食べ物は食べるとなくなってしまう。幸せな時間も終わってしまう。
残りのクリームパンを口に放り込んで、そのふわふわの生地とクリームを噛み締めて飲み込み、そして立ち上がる。
食べ終わってしまったなら、別の幸せを作ればいいじゃない!
次の幸せも、最高のマリアージュが約束されているのだから。
白米と唐揚げ。これが合わないはずがない。
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