禁断のから揚げ&マヨネーズ編・7

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禁断のから揚げ&マヨネーズ編・7

 いよいよ、今日一番の大仕事、唐揚げの揚げの工程に入る。  炊飯器からも、もくもくと湯気が出始めているので、あっちも最終工程に突入しているらしい。お米の炊ける匂いが湯気と一緒にキッチンに充満している。  冷蔵庫から漬け込んでいた鶏肉を出して、片栗粉をまぶしていく。  レシピには袋に片栗粉を入れて振ると書いてある。いつもは余った野菜を入れておくのに使うポリ袋に、これまたレシピに適量と書かれているので、適当に、気持ち少し多めに片栗粉を入れた。  そしてボウルから取り出した下味のしっかり染み込んだであろう鶏肉を投入し、振る!  が、上手くお肉が動いてくれない。お肉が上手く袋の中を移動できるように、袋に少し空気をいれて遊びを作り、袋の口をしっかりつかんでもう一度!  今度は袋の中を鶏肉が縦横無尽に動き回り、上手く片栗粉をまぶせた。  準備が整ったので、いよいよ揚げの工程に入る。  うちには揚げ物用の鍋なんてものは無いので、二十センチのフライパンにたっぷり油を入れる。  火をつけて中火で温めていると、トロっとしていた油がさらさらになっていくのが面白い。  箸先を油に入れてぷくぷくと泡が立ち始めたので、鶏肉を投入した。  シュワ―ッと音を立てて、片栗粉の衣がはがれて天かすみたいに油に広がっていく。  衣は、しっかり落として最小限にした方がよさそうだ。二投目のお肉は、軽く振って粉を落としてから油に入れた。今度は余分な衣が散らばることなく上手く揚がっていく。容量は掴めたので次々に鶏肉を投入していく。  フライパンいっぱいに鶏肉を入れると、油の水位が上がって鶏肉の半分くらいまでになった。  最後の一個は、余らせてわざわざ一つだけ揚げるのもめんどくさいので無理やり詰め込んだ。  もらったレシピには揚げ時間まで書いていない。だからここからは私のセンスが頼りだ。時々片面を箸で持ち上げて、揚げ色を見る。  醤油としょうがとにんにくの、ガツンとインパクトのある匂いがしてきたら、鶏肉も唐揚げらしいこんがりきつね色になっていた。  ひっくり返してもう片面を揚げていく。油が十分温まっているので、もう片面もすぐにきつね色になった。  はじめての唐揚げが美味しそうに揚がって気分は最高。  ウキウキで油から唐揚げを、キッチンペーパーを何枚か重ねて敷いたまな板の上に上げていく。  湯気と漬けダレの揚がった香ばしい香りに、じわっと口の中に唾液がにじむ。  これは、一つくらい、味見をしても許されるんじゃない? だって、ほらちゃんと火が通ってるかも確認しないといけないし。  一番小さいのを選んで、包丁で半分に切る。切った所から肉汁がジューシーにあふれて……、いるけれどちょっと赤っぽい。断面を見ると、真ん中の方はまだなんとなくピンク色で生っぽい。  衣の見た目はいい感じなのに、中までちゃんと火が通ってない。どうしたものかと、困ったときのネット検索で調べてみる。
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