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「……まあまあ、そうなのですね!
アナタがヴァルの乗る蒸気騎士のAIになる予定の」
アネモネの登場に、マグノリアは嬉しそうに驚きの声をあげる。
というか、この婚約者はヴァーリの事をヴァルって呼んでるんだ。
ゲーム内でそんな描写なかった気がするし始めて知ったけど……流石幼馴染の許嫁というか羨ましいな、その愛称。
「トールはアネモネのものだ。
だからマグノリアは素直にヴァーリだけを愛すればいい」
だから主人公トールはアネモネの……あー、もういいや。
「と言われましても、そもそもアティシがトールさんという方を存じませんからねえ。
むしろ好きになれという方が無理だと思うのですけど」
確かに彼女のいう通りなのだが、今後ゲームの強制力がどこまで運命として及ぶのかわからないから、これは何とも。
「……で、モンステラさん?
アティシはヴァルを絶対アナタに渡すつもりはありませんから!」
要らないよ!とは言わないけど。
まあ本当にマグノリアがヴァーリを幸せにしてくれるなら祝福はするよ。
でも、そうならなかったら……
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