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それから私は、毎朝耳を澄ますようにした。鈴の音が聞こえる度に振り返るが、彼の姿では無い。 マッシュで金木犀の香り…と呟きながら歩いていると、ふわっと金木犀のいい香りがした。 『この子だ!』 そう思って追いかけようとしたけど、彼は歩く足が早いから、追いつけないまま行ってしまった。
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