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彼女は僕の詩を「ランボーのようだ」と評した。
ランボーといえばシルベスター・スタローンしか知らない僕は、どういう意味で言われたのか分かっていなかったが、これも後年「ランボウ詩集」なるものを書店で手にして、それでもなお彼女の真意を測れなかったのは覚えている。
それは、普段僕が他人の詩を読まないし、解釈できないからだった。
つまり、詩とは僕にとってひたすらに心情を吐き出すように書くものであって、読むものではなかったのである。
よって彼女とのやり取りは、詩ではなく、専ら生き方を問う純粋な手紙だった。
それがほぼ週一ペースでやり取りが続いた。
関西と埼玉の郵送は平日で二日かかるから、手紙を受け取ると互いにすぐさま返信を書いていたことになる。
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