セフレ女の過去

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救急の現場に居合わせた、少しの興奮。 すぐ家に帰る気にもなれず、1駅分、歩いた。 日の落ちた空。 クリスマスイルミネーション。 家路を急ぐ人たち。 まちに向かって歩く人たち。 「…」 『伯父さん、あッ…あうっ…もう、…っ…お願い』 『ははは。もう欲しいのか? お前は生まれながらのスキモノだ。 さすがあいつの娘だよ』 『違…っ…うっ…あ、…んっ』 『ほらほらっ! ほらほらほらっ!いいんだろ?俺のコレが好きなんだろ?奥までぱっくり飲み込んで! このドスケベ娘め! ほらっ!どうだ!どうだあ!!』 『あうっ…!! っ…はっ…くぅっ……… はぁっ…はあっ…はあっ』 『お前はこうしながら…ここをこうされるのが本当に好きだよな。 すぐイく。 感じやすい、いやらしいメスだ』 『んっ…んんっ…ダ…ダメ…また…っ…ダ、メ…っ』 『女ごとき、いつでも男に尻つきだしてあんあんよがってたらいいんだよ! 女は講釈垂れず、股開いてれば可愛い。 ほらもういっちょ!気持ちいいだろ? ほらイけっ!』 『やっ…ああっ…くぅっ…!! …っ……待っ…あ…イクっ…』 『ははは。 苛められてたくさん吹いて、可愛いメス犬だ。 よしよし、俺の女を、もっともっと可愛がってやろうな』 『ん…っ………あっ』 「…」 何年経っても忘れられない光景。 支配? 屈辱? 虐待? 本当に、嫌だった? 伯父はセックスに関しては本当に下品だった。 言葉で責め、嫌がる私の反応を楽しんだ。 あの日々。その中に間違いなくこの自分の心と体がいた。 『さっちゃん、俺、君が好きだ。 俺達が、いとこ同士なのはわかってる。 一緒に育ったことも… でも、やっぱり君が好きなんだ』 『かずくん…』 『春に大学院卒業したら…俺が養う。 始めは苦労させると思うけど… 結婚してほしい』 『かず、くん…嬉しい』 若く、未熟すぎた私。 ずっと淡い恋心を抱いていた、いとこの和也くん。 初めて結ばれたハロウィンの夜に、知られてしまった秘密。 『父さん! どうして…?いつから…?』 『はは。 俺が開発しただけあって具合が最高によかっただろ? お前の嫁にするならまあそれで構わない。 ちょうどいい。 血の繋がりはないとはいえ、俺は五月とは籍入れられないし、俺はまだしばらく五月と楽しみたいからな』 『っ…』 『…ふっ…ふざけるな! さっちゃんを共有する!? ふざけんなぁっ!!』 『かずくん!』 ゴツッ!ガッ!! ガチャン!! 『やめて…!』 『ふざけんなッ!! ざけんなこの変態!!』 『和也!お前っ』 『ブッ殺してやる!!』 『おお、やれるもんならやってみろ!』 『何やってんだよ!!お前はさっちゃんの監護者だったろ!!』 ドカッ!!バキッ! 『お願い、やめて!』 こんなつもりじゃなかった。 汚ないのは自分。 罪を犯したのは私。 『和也!落ち着けっ! 五月とは…っ…同意だ!』 『っ!嘘つくな!! よくも…さっちゃんを!!』 ガツッ!ドカッ!! ガシャーン!!バリン!! 『ダメ…やめて!! かずくん!』 ドカッ! ゴトゴトッ! 『伯父さん!!』 『殺す!殺してやる!』 『させるか!』 『やめて…もうやめて…! 本当に死んじゃう!』 『あっ!?』 『うわああ!』 『っ…!!いやぁ!!!』
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