α旦那と運命の番・after3ear

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 なんだか熱っぽい。  身体が重たい。胃の辺りに不快感があってどうにも食欲がわかない。 「変な食べ物でも食べたかな」  思い起こしてみても思い当たらない。  目の前には機嫌よく夕飯づくりをしている和人の後ろ姿。 「ひなた、もうすぐ夕飯だよ」  振り返った和人がふわりと笑う。テーブルに近づいて僕の頭を撫でるとランチョンマットを広げた。その上に皿を並べてトマトの香りが漂うミネストローネスープを置いた。 「……和人、ごめんなさい。食欲無い」  口元を押さえて、「少し横になります」とテーブルから立ち上がって自室に向かった。  あいにくと胃腸薬は切らしていてそのままベッドに横になる。  後ろを追いかけるようについて来た和人が、「発情期にはまだ早いよね?」と聞いた。 「そうですね。まだふたつきしか過ぎてないですから」 「疲れかな? ゆっくり休んで。明日も調子悪そうなら休んでもいいから」  横になった僕のすぐ横に腰を下ろして頭を撫でる。 「明後日は桐生とユキさんが来ますよ」 「そうだけど、君の体調の方が大事だよ」 「最近忙しかったので、そのせいですよ」
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