94人が本棚に入れています
本棚に追加
月は元々地球の衛星で、天気が良ければ毎日見る事ができた、そうだ。
大昔から世界中で親しまれていた星で、お話や歌の題材になったり、占いなんかにも使われていたんだって。
一ヶ月、の月も月だし、そう言えば「ルナ」もほんとは月の事なんだよね。
「満ち欠け」と言って、日によって半分しか見えなかったり、端っこだけだったりするのが特徴で、それぞれに半月とか三日月とか名前が付いていて、全体が見える満月は星の等級だとマイナス12.7等星。
一番明るい一等星の3万倍明るいって言われても、ちょっと想像がつかないけど。
衛星としてはかなり大き目サイズで割りと近くにあったから、地球は月の引力とかにいろんな影響を受けていた。
簡単に言うと、月と地球は上手くバランスを取って宇宙に浮かんでいたんだ。
ところが。
地球の周りを一定の速さとコースで回っていた月だけど、それは少しずつズレ始めていた。
そして今から約500年前、月はがくんと大きくコースを変えてしまったんだ。
バランスが崩れた地球は大変な事になった。
その頃には人はもう、自由に宇宙に行ける様になっていたけど、地球以外に人が住める星は今でも見つかってないんだ。逃げ場所なんてない。
だから、生きる為に世界中の人達が協力した。一つになった。
戦争をしたり、争ったりするのをやめて。
必死で地球の為に出来る事を考えた。
もちろん、魔法という超能力を持った人達も。
最初のコメントを投稿しよう!