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仁は、陽子のことばかり考える自分を良いと思わなかった。自分には大きな目標がある。それは、幸せな人生を送りたい、偉大な男になりたい、悟りを開きたい、金持ちになりたい、この4つの目標がある。
この4つの目標を達成できたら、自信がつくし強い男になれる。やっぱり、強い男になりたい。力が強いだけじゃなく、精神的に強い男になりたい。
現実の自分は、非力で金の無い、暗い性格の男である。
陽子は、それからは、友達連れで店に来てくれた。閑古鳥が鳴いている店を心配してくれた。
仁は、陽子の気遣いが嬉しかった。でも顔には出さなかった。
雪が降る寒い夜、店は、ガラガラだった。
仁は、いつものように、幸せな人生を送るには、何をすればいいか、自問自答していた。
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