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  向井仁は、高校卒業後、地元の金属加工の会社に就職した。単純労働であり、やる気が全然出なかった。この仕事を何十年もやるなんて考えられなかった。結局、1年で退職した。  それからは、アルバイト生活である。向井は、中学、高校の時からいかに生きるべきか、を考えていた。生き方の本をよく読んでいた。そして、自分なりに答えを探している。  実家暮らしなので、気楽だ。アルバイトは、やったりやらなかったりした。親の世話になっている。心苦しいけど甘えた。 仁は、せっかく生まれてきたんだから、良い人生を送りたい、と考えた。  仁は、3つの大きな目標を持っていた。それは、幸せな人生を送りたい。偉大な男になりたい。できたら悟りを開きたい。ということだ。
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