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  仁は、陽子にリードされて男になれた。子供の頃から憧れていた陽子に男にしてもらった。仁は、凄く嬉しかった。そのまま陽子のアパートで寝た。   仁が目を覚ましたのは昼頃だった。陽子は、もう起きていた。キッチンで料理を作っていた。 仁は、陽子にどう言葉を掛けたらいいか分からなかった。男にしてくれてありがとう、なんて言えない。  仁は、黙ったままベッドから起き上がり、洗面所で歯磨きして洗顔した。その時、陽子と目が合った。しかし、言葉が出てこなかった。  凄く感謝しているくせに、それを陽子に話せなかった。 陽子は、機嫌良さそうだ。フライパンでギョーザを焼いている。炊飯器を見るとあと10分でごはんが炊けるとわかった。
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