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  陽子は、外出の支度をした。お化粧は、軽く済ませた。パンツを穿き、黒のロングコートを羽織ってアパートを出た。外は曇り空で気温は、5ºCぐらいだった。 陽子は、バス停に行きバスを待った。待っている間に、陽子は、なんで仁とあんなことをしてしまったか、考えた。 仁の店に行く前に原因があった。演劇の仲間と酒を飲んでいた。話題がある人の噂話になった。陽子は、その噂話に腹を立てた。  なぜかというと、陽子が尊敬して止まない役者のことを悪く言う者がいた。男女合わせて3人いた。最初は、陽子は、黙っていた。若い者が、演劇を知らず偏った考え方をしていた。陽子は、仕方なく若い者たちに、そういう考え方は間違いだ、と話した。  しかし、彼らは理解しなかった。理解しようともしなかった。彼らは、指導者に命令されていることを繰り返し喋った。彼らの指導者は、リベラルである。
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