甘く蕩けるような愛で

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その日からマスターの店に良く行くようになり、秘密の関係が続いていった。俺の腹が膨らみ始めても通い、どちらの子ともわからない子の居る腹をマスターは愛おしそうに撫でてくれる。 将臣は相変わらず仕事仕事で俺の腹が膨らんできてる事に興味も無い様子。いや、当然だと思ってるから今更何も言わないのかもしれない…だが腹も大きく出歩くのもしんどくなり俺はBARへと行かなくなった…いや、行けなくなった。 「さぁ行くよ」 「行くって…どこに…?」 「そろそろ産まれそうだろう?」 「あ、あぁ…」 体を支えてくれて、俺は優しくしてくれる将臣に後ろめたくてあまり顔が見れなかった。運転手に高級車を運転させ連れてこられた先は高級ホテルで、俺はてっきり医者に行くのかと思っていたから将臣をチラと見た。 「リラックスも大切だろう?」 「ん…ありがと」 前の二人の時は名医の元で出産したのだが…ここに来てくれるんだろうか?まぁ産気づいてから病院に行くのかもしれないが。 ホテルで一週間ほど過ごし、将臣は俺に付きっきりで居てくれて俺は改めて申し訳ない事をしたなと思ってしまっていた。本当にトイレ以外は付きっきりで、俺は部屋での夕食中に過ちを告げようか悩んでいれば破水してしまい、将臣はそんな俺の様子を見てグラスに水を注いで持ってきてくれてそれを飲み干せば急に睡魔に襲われ将臣にもたれかかり眠りに落ちてしまった。
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