甘く蕩けるような愛で

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番である社長様…将臣(まさおみ)がシャワーを浴び終わり俺をベッドから退けて新しいのに変えてさっさと眠り、俺はシャワーを浴びにゆく。 腹を撫でながら深くため息をつき、太ももを伝う子種汁を眺めた。そもそも俺が将臣の番になったのはお互いの同意と言えばまぁそうなんだが、理由があった。 両親は小さな町工場で社長をしていて、色々あり資金難になり将臣の父の銀行に融資を頼みその見返りに俺が将臣の番になるならと条件を突きつけられた。親父達は拒否をしたが俺がなると言って金を出してもらった。 それから俺は将臣の番として、玩具として都合の良いように使われた。既に二人産んでいるが、その二人共将臣の父に奪われ二度と会わせては貰えない。本当に子を産む為の道具という言葉が似合うなと自嘲する。 体を洗い終わり体を拭いて部屋に戻り、カーテンを閉めてベッドに入りこちらに背を剥ける将臣の背に寄り添う。例え道具として扱われても、本能はαに 従いたくてたまらないのかこうしていると安心してしまう。 また明日も明後日も変わらない日常が続いてゆくのだろう。まぁスマホは持ってるし、呼び出しにすぐ応じる以外は基本的に自由にさせてくれるしそこまで窮屈さは感じてはいない。なんだかんだセックスも気持ちイイし…
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