甘く蕩けるような愛で

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連れてこられたのはどう見ても高そうな高級レストランで、フレンチのコースを食べていた。ナイフとフォークを使って食べながらチラと周りを見れば高そうな服を着た人しか居ない。 「ふむ。お前が一番美しいな」 「は?」 俺の視線に気づいたのか将臣も周りを見てしれっと言い放つ。眼帯してる俺を美しいなんて、どうかしてるとしか思えない。 「乱れる姿は一層美しい」 「こんな所でよくそんな事言えるな…」 呆れながらも食事を続ける。いつも思うがこんな少ない量に大金出すくらいなら俺はファストフードが食いたい…ナイフとフォークを使い上品に食事をするが、これは将臣に教え込まれた物で他の食事会なども参加させられてきたからな。 「今すぐにでも犯してやりたいほど美しいと思っている」 「流石に勘弁してくれ…」 今すぐ脱げと言わんばかりの将臣にため息混じりに言う。食事が終わりブラックカードで嫌味ったらしく支払い終わり、いつもならタクシーか会社専属の運転手を呼びつけるのに今日は夜の街を歩いた。 何を考えてるかわからないが、ろくな事考えてなさそうだな。だが勝手に帰る訳にも行かないので歩いていれば、とある大通りに面したBARに入ってゆくので俺もその後に続いて店内へと足を踏み入れた。
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