甘く蕩けるような愛で

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鳥の囀りの聞こえる朝、俺は昨日のBARの前に居た。あの後帰るなり散々犯され意識を手放したが、目が覚めて将臣はもう会社に行っていたので俺は黙ってここに来た。 大人びた雰囲気漂う外観で、黒を基調とした壁にグレーのカーテンが閉められた窓がある。CLOSEという看板が掛けられていたが、その黒い木製のような扉についているバーハンドルを掴んで少し引いた。 すると抵抗なく少し開き、俺は中へと入っていく。カーテンを締め切っていても差し込む明かりでなかは薄明るくて俺は中へと足を踏み入れてゆく。 「誰も…居ない…」 不用心だなと思っていたが、奥から続く扉が開けば俺の心臓は跳ね上がった。昨日のマスターがあの時と同じ服装で居て、走ってきたのか息が少し荒い。 「あ、俺…」 不法侵入を謝ろうと思ったがマスターは俺の前まで来て俺を抱きしめてきた。俺より背も高くてがっしりした体で、俺は恐る恐る背中に手を回してその胸に擦り寄った。 「クラクラするほどの甘い香り…今すぐ犯したい…」 「でも俺…番もち」 「わかってる。昨日見た…でも…」 顎を捕まれ見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねてしまう。腰を抱き寄せられ後頭部を掴まれ、口内を味わうマスターの背にしがみつくよう服を掴む。俺からも舌を絡めてゆき、もっとしてほしくてたまらなかった。
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