友達が猫とようちゃんしかいない

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友達が猫とようちゃんしかいない

さるでんしゃはいつ来るのかわからない 満月の夜 夜霧のプラットホームにくる そのさるでんしゃを求めて五月雨駅に走っていた わたしは高里蓮 こうりれん 18才高校生で2人暮らし 「レンちゃん 学校遅刻するわよ」 いつものように定期的な朝 わたしは大家さんの声で またつまらない朝を目覚めブルーである めんどくさい めんどくさい どうせまた学校は アイドルとか彼氏とかメディアとか イカとかタコの話  だるい 「レンちゃん はい!!」 「痛て、、うん、、はい いってくる」 大家さんのおばあちゃんにケツをたたかれ わたしの脳内は起動した 毎日毎日ケツ叩かれて、、 くそ あの大家ババアはお友達手帳から削除だ あ、お友達手帳1人と1匹しかいなくなった スカートからボリボリとお尻をかいた あ、パンツ変えてない まっいっか 黒猫のボクが頭を擦り付けてきた よしよし お前は友達だからな 一緒に学校まで散歩するか お友達手帳 【黒猫のボク】【ようちゃん】 「おばあちゃん行ってくるね でもねおばあちゃん」 「はい?」 「わたし おばあちゃん好きだけど 友達じゃないんだ、、」 わたしはバカみたいに染めたピンクの髪を前頭葉の前でかいた 「わはははは」 大家のおばあちゃんはただバカみたいにに笑っていた 「レンちゃん お葬式でまんじゅうもらったから 入り口にかけとくよ」 気持ちわるい なんでお葬式のまんじゅう をわたしの玄関にぶら下げるの? 「ホラゲーやりすぎよ 高い饅頭よ」 「どゆこと?ホラゲェ?ババアの言うセリフじゃないな」 大家のおばあちゃんは 笑いながら手を振っていた まあ、朝4時までホラゲーをやっていたのはわたしなんだけど 振り返ると玄関先で葉子が眠そうにおばあちゃんから まんじゅうを受け取っていた アパートから出て駅に向かうと またつまらない朝日と一日がはじまったんだ あぁだるい 【埼玉県戸田市東共高校】 この校門みると毎日頭痛くなる やくしてサイキョー なんだよ 埼玉トウキョーって わたしもお母さんもバカなんだなって毎日思う 田舎もんすぎる お母さん赤羽に近いからほとんど東京だよねって 名前もねって わたしもそうだねって言うが ちがうだろ そして埼玉は別にいんだけど あー気が重い きたきた 伏兵2番手ね 校門の前にセンスのないズボンにポロシャツで 眼鏡 体格だけは180センチを超えた 細目の弥生時代みたいな男 それは テーチャー神田 「きみねぇ なんなの まだピンクで 奥野先生にいうぞ え?」 こいつはガタイだけでかく、気が弱い体育の教師 神田 こっからが長いんだよな 神田は上目線から長々と説教をする 意味がない話 そして意味不明な&いろいろ意味がわからない 「こうさと おまえなぁ、、」 「こうりです かみたん先生」 はじけるような衝撃とともに 後ろの窓ガラスに頭をうちつけられた いってぇ! 「こうり なんで髪黒くしないんだ あとなんでわたしの授業中に漫画かいてるんだ あとなんで 野良猫が視聴覚室に乱入した時 みんな笑ってたのに無表情なんだ」 どんだけコンプレックスあんだよ 知らないよ猫? わたしが親縁薄いと思ってやりたい放題だよな とピンクの髪をバリバリ掻いた
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