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「松子さん 髪の毛さっぱりしましたね。
とっても似合ってて素敵ですよ。」
そう声をかける
歳はとっても女は女
「そう?似合う?」
照れてはにかみながらも嬉しそうな様子
髪型を褒められて嬉しいのは
本能的な部分なのかもしれない
そして次の瞬間 照れた顔から一変
まじめな顔でのたもうた
「でもね こんなに短くされて
なんだかボケ老人みたいでイヤ」
ボケ老人… 笑
「あは…(汗)」
一瞬 かける言葉を見失う
そうね あながち間違ってはいないけど
肯定はできない
本人の中では まだまだ若い自分であり
おばあちゃんの自分ではないのだ
出かけた先は婦人会の慰安旅行
まだまだ現役のバリバリ
話題をかえてみた
「松子さん そー言えば
おいくつになられたの?」
「私はね、今年で62歳!」
満面の笑みがチャーミングな松子バァバです
※現在 ボケや痴呆症という言い方はせず
認知症と統一されています
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