4.決してこれは嫉妬じゃないけど

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そんな根拠のない自信を発揮し、魔法を発動。 「で、でも……っ」 「大丈夫だから私に任せて!」  少し不安そうな彼女からモップを受け取った私は、この廊下がピカピカになる様子をイメージして全力で祈った。 “自動で動くモップ、綺麗になっていく廊下。そんな様子が見てみたい――”   「そしてあわよくば驚いているメイドさんも見たいし、あ、というかモップで壁も拭いていいのかしら? でも魔法で自在に動かしたなら壁どころか天井も拭けちゃうわ。普段モップが床しか拭かないのは手が届かないからなんじゃない?」 「あ、あの、リリアナ様」 「そうよ、だったら壁や天井も自在に拭きあげるモップの姿が見れますように! いや、待って。掃除は上からっていうから廊下を一度でも拭いたこのモップには天井を拭く資格が……」 「リリアナ様ッ!」 「あ、へっ!?」  魔法を発動させるべく集中していた私は、焦ったようなメイドさんの声にビクッと肩を跳ねさせ一気に現実へ引き戻された。  そして目の前に広がった光景に愕然とする。 「な、なにこれっ!?」  
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