0人が本棚に入れています
本棚に追加
珍 金のオノ銀のオノ
むかしむかしあるとこに
それはそれは真面目な青年がいました
名前はオノです
オノは銀河鉄道の夜のジョバンニにように
真面目に 真面目に
病のお母さんの為に
山にキノコ狩りに行った帰りの事です
オノ
「今日はキノコ一本しかとれなかったな、、
お母さん いつもキノコキノコって
うるさいし
小さなキノコだと殴られるし」
オノの母は 病んでいるので
いつもベットにいます
オノ
「うちは お金があるのに
なんでいつも
山の天然キノコとってこい!
ってお母さんは怒るんだろう、、」
暗い夜道 キノコ一本握りしめて
オノはトボトボ歩いていました
しかし
オノはうっかり石につまずき池に
キノコを落としてしまいます
オノ
「あーー! やばい
キノコ キノコ
お母さんが怪しげなベットで
待っているのに」
池のほとりでうずくまる
悩むオノの前から
ジャバジャバとリアルな人間が池から這い上がってきました
その人間は アッシュゴールドの髪型や
派手な顔や化粧でネグリジェなのに
身体は男で
なぜか縄で縛られていました
そして
「大丈夫ですか 青年 わたしは女神です」
と口から水をゲホゲホだし
無理やり微笑みます
オノ
「あなたが大丈夫ですか?」
水から出てきた変態
「わたしは 神 名前は女神カナと言います」
オノ
「貴女は誰なのですか?」
神 カナ
「池に潜り 女装で待ち 自ら縄を縛り
迷える子羊の為に 1分間置きにダイビングしているのです」
オノ
「ある意味神ですね、、、 じゃあさようなら」
神 カナ
「お待ちなさい かわいそうな 青年よ」
青年
「はぁ。 僕が見てきた人間の中であなたが一番
かわいそうに思えますが」
神カナは高々と落し物をあげました
まるで
ドラえもんのように
神 カナ
「あなたが落としたち●こは
金色ですか? 銀色ですか?」
オノ
「色とかでなく
そんなもの 気軽に落とせません
僕が落としたものは ただのキノコです」
神 カナ
「な! なんて 正直な青年
金色と銀色のち●こをあげましょう
あとスケルトン七色電飾イボイボのやつも
時代はAIなのです
信じるか
汁汁(しるじる)かはアナル次第なのです」
オノは 結局キノコを返してもらうことは出来ずに
スイッチと、コードがついた
金色 銀色 七色 ち●こを持ち家に帰りました
その夜は月も隠れ とても暗い夜だったので
七色のやつのスイッチを入れて
ピカピカとあたりを照らしました
ついでに ち●この先が 電動音と共に
ウィンウィンと回るので
熊よけにもなりました
オノは母に怒られるのを覚悟で
家に帰り
三つのAiキノコを持ちかえると
なぜか母親に抱きしめられ
絶賛されて
さらには
五百円を渡され
朝まで帰ってきてはダメだと
家を追い出されてしまいました
行くところがなくなったオノは
池に戻ります
近くにコンビニがないからです
ガールズバーも五百円円で入れないからです
オノはおさえきれない衝動を
神カナに求めてしまったのです
オノは五百円を池に投げ入れると
再び 神カナが現れました
神 カナ
「あなたが 落としたのは
金色のテンガですか? 銀色のテンガですか?
それとも お母様への愛ですか?」
オノは今までの辛い気持ちを泣きながら
神 カナにはなした
オノ
「母はきのこきのこって まるでぼくをみていないのです」
神 カナ
「青年よ そう チェリーボーイ青年よ!
あなたは いっけん良い青年にみえる
しかし
35歳も過ぎて なんの疑いもなく
毎日キノコ狩りにいかされて
喜ぶ
それは
マザコンであり ドMなのです」
オノ
「僕はただ 病の母の為に毎日キノコ狩りをしているだけだ!」
神 カナ
「ならば真実を語ろう
おかあさまは あと少しでいってしまうのです
命は大丈夫なんですけどねー
あなたが心配で キノコ狩りさせているのです
おかあさまは 自ら ふしだらな 未亡人熟女を演じてまで
あなたの 本当のキノコを育てたかったのです
それも わからず
馬鹿みたいに
毎日 毎日 馬鹿正直に 山からキノコを狩って
キラキラした目で持ち帰り 35才
もう
変態ドMな 病はお前のほうなのです」
オノ
「ぼくは変態なんかじゃない!!」
神 カナ
「わたしの裸体を目当てに
五百円を握りしめて池に来て
股間を膨らませている
青年の言葉には なんら説得力はない」
オノは神カナの言葉にひれ伏しました
ついでにズボンとパンツを脱ぎました
神 カナ
「さぁ チェリーボーイ青年
青年チェリーボーイよ!
本当の願いを今言うのです」
青年は全裸になり
四つん這いになり
女装神カナへ尻をむけた
「欲しいです 欲しいです
なんなら あと五百円つけで」
オノの背後から 女装神カナの気配と
言葉が聞こえました
「わかりました わたしがその心
埋めてしんぜよう」
その夜 池のほとりで
オノは背後からの痛みと幸せに
森の木をみながら 叫び続けて
気絶しました
翌朝青年が目を覚まし
未だに異物感がある アナに気づきます
「まだ いてくれたんですね 女神さま」
しかしふりかえると
アナには金色のキノコと銀色のキノコが刺さっているだけでした
オノ
「三千円払うから 神さまのキノコを貪りたい」
空に向かって金色キノコをかざしいつまでも
ながめていたとさ
めでたし めでたし
最初のコメントを投稿しよう!