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写真絵本 サンとミコトの旅
(まえがき)
2024年元日の震災で、前のページで触れた石川県のジンベイザメが亡くなりました。
この作品を書いてからたった3ヵ月未満の出来事で、まさかこんなことになってしまうとは夢にも思いませんでした……。
震災で辛い出来事のあった皆様にお悔やみ申し上げます。
油断していたら「一緒にジンベイザメを見る」というサンとミコトの夢を叶えてあげられなくなってしまいそうだったので、同年春に急いで大阪のジンベイザメに会いに行きました。
撮影は山あざらしの原作者である娘と協力して行っています。
(↓以下、絵本の本編)
「石川県のジンベちゃんは、新年の震災のせいで死んじゃったんだって……頑張って生きていたのにね……。やっぱり、生きててくれてるうちに早く会いに行かなきゃダメなんだよね!」
ミコトと山あざらしのサンは、大阪のジンベイザメに会いに行くことにしました。
「いってきまーす!」
子供だけでも泊まれる宿泊所(保護者が予約するユースホステル)です。
(↑と、いう設定で撮ってきただけで実際は普通のビジホ)
「明日はジンベちゃんに会える! 楽しみ~」
「わくわくだな!」
この時、彼らは明日の惨状をまだ知らなかったのです……。
現地に着いたら大雨。しかも、入場制限のため中に入れるまで3時間待ち!
「侮ってたぜ、海遊館……!」
30分くらい並んで入場券をゲット!
「チケット買えるまで3時間並ぶのかと思ったけど、そうじゃなかったから良かった~」
「逆に言うとあと2時間もあるんだから、その時間いっぱい使ってた~っぷり休めるな!」
「海賊船の中にいるみたいなお店だね~」
「デザートは山あざらしのオレンジクリームソーダだって」
「通なもん出す店だなぁ」
※フィクションです。この店でそんなメニューは出ません。そもそもサンは共食いしないでしょって娘にツッコまれました。
やっと中に入れたふたり。
「山あざらしと本物あざらし比較~」
「こいつはあざらしじゃな~い! アシカだろ!」
「あれ、そうだったっけ?」
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