覚醒した魔王の魔力は微弱でも強力だった

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あの、初対面の人に異常ねって言われたんですけど・・・ ヘルカ「悪い意味じゃないの。」 いい意味での異常って何? ヘルカ「そんな顔しないで? コレはすごいことなのよ?貴方には魔力吸収の素質がある。 本来は30秒以上はかかるのよ、アレ。」 「はい!?」 ヘルカ「無属性でたまにいるの、魔力吸収の素質がある者がね。 君もそうだったんだなって思っただけだよ。」 「あ、はい。ありがとうございます?」 ヘルカ「空気中にはね、魔力の素となるもの。マナが点在しているの、魔法を使える人にとっては自分が放つ魔法の補強程度の存在でしかないんだけれど、無属性にとってはそれは魔法を放つために必要なモノ。 魔力を蓄える上でマナが必要となる。」 「あ、はぁ・・・え?」 ゴメン話が追い付かないんだけど? ヘルカ「難しい話抜きにして簡単に言うと、さっき唱えた”イン・ウィズ”をまた唱えてみて?」 「”イン・ウィズ”」 すると、空気の流れが流れる水のような動きを見せながら僕の手の中に・・・そして何かが入ってくる感覚がした。 ヘルカ「それが魔力の素、それを集め続けるといずれ魔力に変換され自分の力になるわ。」 「あぁそういう?」 ヘルカ「一度、血を通してその魔法を行うと永続的に魔力吸収の魔法が使えるっていう仕組み。 あ、これ門外不出よ? 口外したら死ぬから注意してね?」 あ、はい。怖いけど言いません。 はい。 ヘルカ「・・・とりあえず、それを続けながら学園に通ってもらうわ。」 「学園!?」 ヘルカ「君の年だと義務だからね、通うのは・・・」 「あ、はい。」 ヘルカ「じゃさっそく、行こう!」 「・・・えぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
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