第1話 初恋

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1月7日 新学年、入学式 (誰も来なかった、荷物もない。まだ学校には誰も来てないか?そうだよね、8時前だし) 青いリボンに青いジャケット、グレーのコート、青いスラックス、茶色の革靴 黒いリュックで登校して来たジュリエッタ 講堂から声が聞こえる、恐る恐る近づいてみると紫のロングヘアーをなびかせ、踊るように舞う美少女、青いジャケットに青いミニスカート、茶色の革靴、身長167 「綺麗だ」 思わず声が出た、声に気付き驚き少女がこちらを見てから笑顔になり近づいてきた。 「あなたジュリエッタね?昨年の学園祭、 劇見たわ。すごく良かったわ」 「あ、ありがとう」 興奮してお喋りになる美少女、照れて赤くなるジュリエッタ 「私、高校はリリーナ女学院にって受験したの。妹が中等部にいるのよ。あ、私の名前は エルーラ・フォンティーヌ」 「劇の台詞覚えてる?ティナの台詞? 私はイクサの台詞覚えたわよ」 「私がイクサ役だったけど、一応、ティナの台詞覚えてる、けど……」 次界の神子イクサは心が男で仲間のティナと 他の仲間探す旅をしている、何千年も前の 実話 「俺達に愛はない」 吐き捨てるように言い切ると目を閉じる 一瞬でイクサになり背を向けるエルーラ 一言で空気が変わり引き込まれる演技力 ジュリエッタは息を飲み、間を置いてから 「……あるのは、信頼と友情。もう捕まったりしない、だから……無茶しないで?」 初めての女役だけど、ロザリーが演じた ティナを思い出しながら演じるジュリエッタ 「わかった。行こう仲間を探そう」 右手を差し伸べるエルーラ 手を繋いだ時にジュリエッタを引き寄せると バランス崩したジュリエッタがエルーラの胸に飛び込み顔埋めた、真っ赤になる顔 「ごめん、大丈夫?」 「う、うん……」 うつむき赤い顔でチラッとエルーラを見ると 微笑むエルーラ 「演技上手いね、演劇やってたの? 私は高等部でも演劇部に入るつもり」 ジュリエッタが聞く 2人の間に冬の冷たい風が吹く、しばらく沈黙 静かに答えるエルーラ 「役者はお休みするわ。今は裏方に興味あるの」 「役者のほうが向いてるのに」 「クスッ、ありがとう」 すごい優しい笑顔で笑うエルーラ 赤面するジュリエッタ 「あの、クラスは?私は1年A組」 顎に人差し指当てて思い出すエルーラ 「私も1年A組だったかな?クスッ」 ジュリエッタの左側を通り過ぎる時に一言 「よろしくね」 そう言って頬にキスをした。 またまた赤面するジュリエッタ 「クスッ、可愛い」 「教室、先に行くわね」 校舎へ走っていくエルーラ 赤面したまま立ち尽くすジュリエッタの脈が早い高鳴る心臓
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