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全ては長い時間の一部として刻まれていく。
「荒日佐彦様。私、貴方にお話ししなくてはいけないことができました」
「うん? なんだ?」
白花は荒日佐彦の両手の平を、自分の腹に当てて見せた。
そして――宮が揺れるほどの、荒日佐彦の喜ぶ声が響き渡ったのだ。
それから白花は荒日佐彦の子供を産み、そのうち一人は人としての気が強いということで下界に下ろされた。
その子は槙山家と鷹司家の両家に保護され、成長して宮司に。
村だけでなく国屈指の神社に成長させた。
その宮司は結婚し子供にも恵まれ歳をとって天寿を全うしたが、そのとき父と母である荒日佐彦と白花が迎えに来たという。
完
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