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さて、大地は自らの力で三兄弟を生み出した。
ウラノス(天空)数多の星が輝く宇宙を外套のように身に纏う、宇宙そのものの概念を司る男神である。
ウーレアー(山々)大地より隆起した地形そのもの、山の概念を司る男神である。
ポントス(海)大地を囲む陸地以外の水に包まれた地形そのもの、海の概念を司る男神である。
ガイアは自らの子ウラノスと交わり、巨大なる神ティターン十二神を生み出した。母と子が交わる…… 人からすれば、唾棄され忌むべき禁忌ではあるが、神や獣からすれば別におかしくもないし、取るに足らないことであるのだろう。
全ては後に出てくる予め考える神が作り給いし「男」と、母に捨てられし醜男たる神が作り給いし「女」との設計思想の違いが生み出した血の近いもの同士が交わることでの災厄を避ける為のセーフガードなのかもしれない。
ティターン十二神の紹介に入ろう。
まず、長男オケアノス、海の神である。ポントスとの違いは海流の神ということになる。この大地を囲む海の流れそのものがオケアノスと言った方が良いだろう。
次男コイオス、太陽神アポロン、月女神アルテミスの母方の祖父である。
三男クレイオス、西風の神ゼピュロス、北風の神ボレアス、南風の神ノトスの祖父である。
四男ハイペリオン、太陽神、太陽の概念を司る神である。アポロンとの違いは太陽そのものか放たれる光かどうかの違いである。
五男イアペトス、人の男女ともに深い関わりを持つ二柱の神の父である。
そして、最後に末弟の六男クロノス、母なる大地を守護る神である。大地を守護るところから農耕神としての面を持つ。
さて、ここまでが男神、続いては女神たちの紹介に入ろう。
長女テイアー、太陽神ヘリオース、月女神セレーネ、暁女神エオス達の母である。
次女レア、豊穣の女神である。この女神はここ(Prologue)での解説は控える。
三女テミス、掟の女神である、この世の「きまり」の概念である。
四女ムネシュモネ、記憶の女神である。
五女ボイペ、太陽神アポロン、月女神アルテミスの母方の祖母である。
六女テテュス、海や川、泉など水の女神である。
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