8月18日

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8月18日

8月18日  今日も公園でかんた君の友だちがサッカーをしていた。だけど、かんた君の姿はなかった。  かんた君の友だちの一人がぼくに気づいて寄ってくると、「今までガリ勉と呼んでバカにしてすまなかった」と頭を下げてきた。ぼくが驚いていると、彼は続けてこう言った。 「かんたのやつ、最低だよな。青斗のこといじめまくって、あんなやつとは二度と遊ばねーよ」  他の友だちも、そうだ、そうだと言って、かんた君の悪口を言い始めた。  昨日まで一緒に遊んでいた友だちとは思えない光景だった。だけど、ぼくは一つだけ、引っかかることがあった。  Xだ。  昨日、かんた君について聞いてきたXの、何か特別な力によって、かんた君にバツを与えたんじゃないのか、ありえないけど、なぜかそう思えた。    その日は、塾の時間のぎりぎりまで、かんた君の友だちとはじめてサッカーをした。ちょっとの時間だったけど、とても楽しかった。また一緒にやろうと約束もした。  家に帰って、ぼくはXを取り出した。すると、数えきれないほどの青色のだ円形の模様ができていた。  ごく一部、同じだ円形だけど、色が違う、赤色の模様もできていたことに、この時はじめて気がついた。
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