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平原に突き立てられた大型の機械が、掘り出した鉱物を地上に引き上げている。ベルトコンベアーで運ばれてきた物を見て、地球人たちは喜びの声を上げた。光を跳ね返してきらきらと輝くのは、溢れんばかりのダイヤモンドだったのだ。
この夢のような惑星が発見されたのは、つい一ヶ月前のことだった。
地球からわりあい近いところにある、目立たない星だった。恒星からほどほどに離れていて、大気と液体の海がある。生き物もいるにはいるが、浅瀬に原始的な藻が生えているくらいだ。地面は黒鉛で真っ黒。これといった使い道もなさそうなので、もし宇宙船が見つけていたとしても、素通りされていただろう。
だが、地球の天文学者が望遠鏡でこの星を発見したとき、思いがけないことがわかった。表面を覆う黒鉛の下は、なんと、大量のダイヤモンドで満たされていたのだ。
この時代、銀河系のいろいろな異星人と交流していた地球人だったが、どこの星でも、ダイヤモンドは貴重な鉱物だった。ダイヤでできた星が見つかったとなれば、奪い合いになるかもしれない。地球の政府は、他の星に悟られないよう、学者と役人を載せた宇宙船をこっそりと打ち上げたのだった。
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