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「……なに、それ………」
その時既に私はホロ酔い気味で、頭の中で言葉かまとまらず、何も返せなかった。
「樹里、今夜はお兄さん来るから気にしないで飲めるね」
そんな私をよそに、彼はサラダの他に単品で料理を頼んでいる。
細い身体に似合わない食欲。
パクパクと何でも食べる。それでも全然太らないモデルって化け物なのかな。
「遅くなった、ごめん」
ようやくお兄ちゃんが現れて、私の隣に座った。
「竜也、その顔、どうしたの?」
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