episode 3 お兄ちゃん

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 「……なに、それ………」  その時既に私はホロ酔い気味で、頭の中で言葉かまとまらず、何も返せなかった。 「樹里、今夜はお兄さん来るから気にしないで飲めるね」  そんな私をよそに、彼はサラダの他に単品で料理を頼んでいる。  細い身体に似合わない食欲。  パクパクと何でも食べる。それでも全然太らないモデルって化け物なのかな。 「遅くなった、ごめん」  ようやくお兄ちゃんが現れて、私の隣に座った。 「竜也、その顔、どうしたの?」
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