4.真夏の約束とお片付け

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掃除が終わった後、いくつあるのか分からないゴミ袋をゴミ捨て場に持って行き、完全に片付けは終了した。 掃除も大変だったが、ゴミ捨ての往復もなかなかキツかった。 一体、なん往復したのだろうか…。 「ありがとね。助かった」 さすがに夜勤明けでずっと動いていたからか、郡司の目の下にはうっすらとクマができていた。 「いいえ。綺麗になってよかったです。これからキープできるように頑張りましょう」 ゆうりがガッツポーズすると、郡司は「うん」と少し微笑んだ。 「じゃあそろそろ帰りますね。…お疲れ様でした」 ペコリと挨拶し荷物を手に取った時、郡司は「まって」と言った。 「せっかくだから、ご飯食べようよ。奢るから」 「え、いいんですか?」 「うん。ここまで綺麗になったのも花村のおかげだし…お礼させて」 「ありがとうございます」 郡司はスマホを取り出すとアプリを見ながら「何食べたい?」と言ってきた。 スマホをチラッと覗き込んでゆうりは目を見張った。 出前アプリのポイントがものすごく貯まっているし、しかもプラチナ会員ではないか。 「ポイントすごい貯まってますけど…。ホント、自炊しないんですね」 「うるさい。見るとこそこじゃない」 ゆうりは「はーい」とクスクス笑った。 何を頼むか話しているうちに好きな食べ物の話になり、ゆうりが和食が好きだと言うと、郡司も和食が好きらしく、同じものが好きだと分かって少し親近感が湧いた。 が、結局注文したのはピザだった。
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