高嶺の花さん、私を探さないで……

グループに入りたい

晃司君と早苗さんには、それぞれ友達がいて、週に一度、グループでお弁当を食べる時がある。

『あのグループに入りたい』
そう思うけど、絶対に無理だ。

晃司君に嫌われる。早苗さんに憎まれる。晃司君と早苗さんの友達にいじめられる。
変な言い方だけど、そうなる自信があった。

晃司君に対して、ほのかに好意を抱いている私に入る隙はなかった。
『私には高嶺の花、永遠の片想い』
そう思うことにした。