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「逃すかよ!」
ジーンがゴキブリを差し向けて足に絡ませてノーナが前のめりに崩れた。
「くっ!」
シュカシュカはロザリオを投擲。そのロザリオはジーンの片目を潰す。
「さあノーナ!」
「ありがとうシュカシュカ先輩!」
二人は急いで逃げた。
「それよりシュカシュカ先輩ロザリオは…」
「ロザリオより自分を心配するのです!」
シュカシュカは怒鳴る。
「ハァハァ、も…もう駄目です…」
「走りなさい!走らないと追いつかれますよ!」
ノーナはストレンジャーズから根こそぎ体力を奪われて既に息切れ切れの状態だったがシュカシュカはノーナを叱咤しながら走らせる。
そんな時後ろからストレンジャーズが追いかけてきた。
「お前らタダじゃ済まさねえ!」
「そっちに逃げましょう!」
シュカシュカは仕方なしにある部屋へ逃げ込む。
そしてバリケードがわりの机やら戸棚やらをドアに重ねて侵入を防いだ。
「しかし奴らがここに来るのも時間の問題ですね…」シュカシュカは汗をたらりとさせる。
「すみません私の為に…」
「何言ってんです!貴女が無事でいれば良いのです!」
ドンドンドン!!
そんな時ノーシュカのいるドアの奥から罵声とドアを叩く音がすぐ間近で響いてきた。
「オラァここに隠れてるのはわかってるんだ出てこい!!」
「キャアッ!」
ノーナがシュカシュカをギュッと抱きしめる。
「動かなきゃ何も始まりません武器になるものを見つけないと!」
シュカシュカはノーナを引き剥がす。
「すみません…」
「謝るのは一回!それより武器です武器を探しましょう!」
ノーシュカが部屋の中を物色。
「あれでもないこれでもない…」
「あ…っ!」
そしてノーナが光るものを見つける。
「ありました…剣が!」
「本当ですね、でかしましたノーナ!」
そしてノーシュカは剣を持つ。
「ノーナ、剣の心得は?」
「執事長からある程度叩き込まれ多少なら…」
「ならば行きましょう!でえい!!」
ノーシュカは一気に剣を振り下ろした。
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