12人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
ーーー翌朝。
「マイミ、根気君が好きになっちゃった!」
ボブカットの女の子が手を組んで惚気る。
「え?あの修行ばかりしてる子!?」
ノーナと優美は若干驚く。
「どんな所が好きになったの?」
「だってだって、ストイックだし弱音も言わないし男らしいんだもの♪」
マイミはクネクネさせながら言った。
「変わった好みの子もいるものだね…」
「まあ、好き好みは人それぞれだからね…」
とノー優は囁き合う。
「51、52、53…」
根気は腕立て伏せをしている。
背に大きな石を乗せて。
「先生が来たぞー」
生徒がそう言って全員席に着く。
「根気はまだ修行してるのか?」
「はい」
教師も根気が修行しまくっているのは知っていた。
「茨!授業が始まるぞ早く席に付け!」
「まだ100回出来ていません!」
根気はそう言って修行を続けている。
「根気君のそう言うところ素敵〜♪」
(そこかい!!)
マイミが更に惚気るのを見てノーナは逆に引いた。
「まあ良い授業を始めるぞ」
教師も教師で根気が修行に非常に強い拘りを持っているのはわかっているので根気は置いといて授業を始めた。
初めは竹刀で叩きまくってでも席に付かせようとするが根気は滅茶苦茶反発して手がつけられなくなる。
また、そんな所をマイミは惚れてしまったようだ。
ノーナと優美は呆れてものも言えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!