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そしてそしてそれを聞いたシュカシュカが怒った。
「ノーナ!いけませんよ盗みや嫌がらせなんて!そんなのどこで覚えたんですかぁ!?」
シュカシュカが保護者のように叱っている。
チイチイはそんなシュカシュカを初めて見た気がした。
(そう言えばシュカシュカが一番後輩やもんなぁ、人生的な意味ではだからだから、シュカシュカも後輩欲しかったんや、でもでもこれとこれは話は別や!)
とチイチイは同情したが心を鬼にして否と言おうとしていた。
「でもでもカースお姉様やマルツお姉様はノーナがそれをしたら喜んでくれたから…」
「カースさんやマルツさんが喜んでくれたら何でもやるんですかぁ!?ましてや嫌がらせはいけない人のする事ですよぉ!」
ビシッとシュカシュカは否定する。
「でも……」ノーナはぐずる。
「決めましたぁ!!」
とシュカシュカは拳に力を入れた。
(そうそうシュカシュカ断り、人の物盗んだり嫌がらせしたりスパイする奴なんか例え訳ありでこんな小さい子でもお断りや!)
とチイチイは心の中で思った。
「ノーナちゃんはシュカシュカが更生させて見せますぅ!人の物盗んだり人に嫌がらせなんてしない立派なメイド隊員に仕上げて見せますぅ!」
シュカシュカは凛々しくこう放った。
あらっチイチイはずっこけそうになりバランスを崩しかけた。
「ちょっとちょっとあかんで?メイド隊は良い子達の集まりや。悪い事を良い事みたいに捉えよる子なんてとてもメイド隊には入れておけん」
チイチイはシュカシュカに言う。
「良い子達の集まりだからこそ、悪い子を良い子にするんですぅ!」
シュカシュカは熱く燃えたぎっていた。
(聞いてへんわこの子…)
チイチイは苦笑いした。
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