11人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな所スクエより一回り大きな男性がヌッと現れた。
「それは違うんじゃないかな?」
「お父さん…」
スクエは男性を見上げた。
優しそうな男性だとノーナは思った。
「君は僕の自慢の娘だ。君はグレなかった。どんな時もひたむきで、どんな時も一生懸命だ。ただ、自分に人一倍厳しすぎたんだ」
「お父さん……」
スクエは優しい言葉に感極まりどっと泣いた。
「良いなぁスクエちゃんには家族がいて……ノーナにはいないから……」
ノーナは愛のあるスクエの家庭に安心感を覚えるも若干しゅんとなる。
「ノーナちゃん……」とスクエ。
「羨ましいけど大丈夫だよ!ノーナにはチイチイママやシュカシュカ先輩がいるから!」
ノーナは憂鬱な気持ちは見せまいとニコッと笑った。
「ノーナちゃん、私達はカスタード王国にいる。だからだから、いつでも遊びにおいで」とスクエの父親が言った。
「はいお元気で!」
ノーナは元気に手を振った。
「ノーナちゃん!私はノーナちゃんのお友達になれて良かった!」
スクエも手を振り返す。
彼女の目からは涙が。
二人は互いが見えなくなるまで一生懸命手を振りまくった。
最初のコメントを投稿しよう!