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ノーナ達と話して大分気持ちが解れた様子のストレイだった。
「仕事決まったと言えばお母さんはどんな反応するのかな?今まで迷惑ばかりかけてきたけど、嬉しくて卒倒しちゃうかも?」
ストレイは女子高生のようにウキウキさせながら母親に仕事が決まった事を話した。
「お母さん仕事が決まったよ!」
「正社員なんだろうね?」
(え…何この冷ややかな反応は…)
ストレイに冷たい風が入り込む。
「なんだよこれまでニートだったけど仕事見つけたんだよ?喜んでも良いじゃないか!」
「お母さんねアンタの老後が心配なんだよ!これまで苦労してアンタに安定させた生活させてほしくてそしてそして矯正させる為に自衛隊に入れたのにそれを2年で辞めちゃうなんて!」
ストレイと母親は喧嘩をする。
(くっそーなんで仕事見つけたのにこんなに怒られることになるんだか?あの女の子達みたいに喜んでくれたら可愛げあったのにな)
ストレイはかえって気分が悪くなった。
そしてそしてスイーツ城ーーー
「ストレイさん仕事決まって良かったですねぇお母さんもきっと喜んでくれますぅ」
とシュカシュカが言った。
「そんなに喜ぶものですか?」
「そりゃそうですぅ!何より子供の成長は親にとってとても嬉しい事なんですぅ、きっと手放しで喜んでるでしょうね♪」
ノーナは確かにと思った。
ストレイは自ら進んで仕事に就く事になった。
親はきっと自分のことのように喜んでくれてる。
そう思うとノーナも笑顔になれた。
………………実際はその真逆だが…。
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