若者の成長と毒親の裏切り

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しかしそこでカマンが一言こう漏らす。 「でもでも場所を考えて欲しいと思うわね。ここはキャバクラでもソープランドでも無いってのに」 「あはは確かに…」 カマンの言葉にのぞのぞは苦笑いしながら同意した。 ーーー しかし、ノーナ達の励ましの甲斐があってある日、ストレイに朗報が舞い込む。 「ストレイ君最近頑張ってるね、どうだい正社員になってみる気は無いかね?」 ストレイは思わず目を輝かせる。 これであの頑固な母親も俺を認めてくれるに違いない。 今まで苦労した甲斐があったと言うものだよ。 「是非!!」 ストレイはハッキリとこう答えた。 そしてそしてーーー 「ノーナちゃん!シュカシュカちゃん!君達のおかげだ僕は正社員になれたよ!!」 「本当ですか!?」 「ノーナも嬉しい!」 ノーシュカはまるで自分のことのように喜んだ。 「良いね良いね子供は無邪気で…」 「それよりナリ坊あそこ草ボーボーよ、サボってないで仕事しなさいよ」 ナリ坊が遠目から覗く中ポーネがヤジを入れる。 「うるさいわねポーネの石頭!」 「なんですって!?」 カキンカキンカキン! ナリ坊とポーネが剣を交じり合う。 「剣のお稽古ですねぇ」 「メイド隊って色んな事するんだね…」 3人は剣の音を聴いて言った。 「とにかくとにかく、これで母も喜んでくれるはず!」 「きっと喜んでくれます!自信を持ってください!」 「ありがとうノーシュカちゃん!」 そして別れを交わす。
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