12人が本棚に入れています
本棚に追加
/300ページ
その家は激しく燃えていた。
ノーシュカ以外にも野次馬は沢山いて「凄いな…」などと囁き合っていた。
消防車が消化活動をしている他、何故か警察も来ていた。
「あ、誰か警察に連れられてる!」
一住民の声に皆が反応する。勿論ノーシュカも。
「あ…あの人は……」
「そ…そんな……」
犯人と思われる男の姿を見てノーシュカは思わず凍りつく。
なんと警察に連れられているその男は生気が抜けて暗雲の立ち込めた表情をしていたがスイーツ城で先程までノーシュカに朗報を伝えに来たストレイだった。
ストレイ本人は一瞬ノーシュカを見る。
ノーシュカ達は固まったまま目で追うだけ。
ストレイ本人もバツが悪そうに頭を下げて警察にパトカーに乗せられる。
他の野次馬が良いもの見れたとばかり騒ぐ中ノーシュカは心にポッカリと穴が空いてしまい暫く口も開くことが出来なければ動く事も出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!