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ストレイの事件から1週間が経った。
「おはようございます」
「おはようノーナちゃん」
ノーナが入ってきて他のメイド隊員が挨拶を交わす。
「シュカシュカ先輩はまだ来てないんですか?」
「そうなのよ。でも無理も無いと思うわ、これまで相談に乗ってくれてた人が事件を起こしてたんですもの……」
琴奈んはシュカシュカのことを案じるように呟く。
(ノーナもその当事者なんだけどな…)とノーナはちょっと複雑な気持ちになる。
「でもでもアンタはどって事無いの?その時アンタもあの人の相談に乗ってあげてたんでしょ?」
ポーネが聞いてくる。
「まあ、ノーナには家族がいませんしそれにそれに、休むわけにもいきませんから…」
「そうか…悪いね余計なこと聞いて…」
ノーナの返事にばつの悪さを感じたポーネは思わず小声になった。
「ノーナちゃんは立派ですね。きっと未来は本当にメイド長になれるかも知れませんね♪」
こう声をかけるはのぞのぞ。
「そうかなえへへ…♪」
ノーナはちょっぴり嬉しくなる。
(実はノーナもストレイさんの事でショックを受けてるのは同じ…しかしあの張り切り屋で真面目なシュカシュカ先輩がもっとショックで休んじゃうなんて……ノーナがちょっとおかしいのかな…?)
ノーナは仕事しているうちにそう思うし、シュカシュカの事が気になり始めるのだ。
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