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暫く追いかけたところでようやくシュカシュカがセイエを捕まえた。
「本当にやんちゃなんだから…」
「めっだよ!」
シュカシュカが抱き抱えてノーナが指でセイエをツンとする。
セイエは食べ物でもくれるのかと言わんばかりにノーナの指に食いつこうとしていた。
ノーナは思わずニマニマしてしまう。
「シュカシュカ先輩、その子私にも抱かせてください」
今度はノーナからシュカシュカにねだった。
「ノーナもこの子好きになったんですか、良いですよ♪」
シュカシュカはノーナにセイエを抱かせる。
「うふふ♪」
ノーナは赤子をあやすようにセイエを抱き上げた。
セイエはよく見ると大きな目も大きな口もチンクシャな顔もノーナ的にも可愛く見えてきた。
初めは忌み嫌っていたノーナも段々とセイエに愛着が湧いてきて色々とお世話するようになった。
そしてそして
「セイエそんなに暴れたら洗えないじゃないの良い子にしなさい!」
「私が持ちます」
ノーナがセイエを固定させシュカシュカがセイエを洗ったりした。
大変ではあるがそれがまた楽しくもなって来た。
「あの子達もすっかりワンコのお母さんになっとるな」
「僕はちっとも面白くなーい!」
チイチイが微笑ましくセイエの世話を焼いているノーシュカを見ているがノフィンはただ地団駄を踏んでいた。
シュカシュカ達はエサをセイエに与える。
その際の躾も忘れない。
セイエは早く食べたそうに手足をパタパタさせている。
その姿も可愛いが心を鬼にして待ったをかける。
「まだだよ、まだまだ…………良いよ!」
ノーナがOKを出すとセイエは勢いよくエサに被りついた。
その様子も微笑ましく見るノーシュカだった。
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